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君の隣の相棒さん、

第34章 誘惑には勝てない(神)

彼は私を目にすると我慢という言葉では自分を制御出来なくなるらしい。
普段使われない資料室に連れてこられるのも、その現れ。



「やっと二人になれた」


『あー、怖い怖い。目が獣になってる』


「そうだよ?君という獲物を手に入れたんだからね」



そう言っては私の髪を撫でれば、妖艶な笑みで私に微笑むの。

そして長い髪を掻き分けたらそこから引き寄せて唇を重ねる。
静かな資料室で無駄に響くリップ音楽私を狂わせていく…。



『ん、苦しっ…っ』


「はっ、ごめん…だって君が可愛い顔するから」


『何それ‥んっ』



訳が分からないと言いたい口を塞いで、そっと離れるとまた甘い声で私を誘惑する。



「暫くこのままでいようか」


『ふんっ、仕方ないからいてあげる』


「ふふっ‥」



結局、私は彼に惚れてるみたい…。







(誘惑には勝てない)
(もっとその声で私を狂わせて)



END

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