君の隣の相棒さん、
第36章 友達以上、恋人未満(神)
『た‥ける‥‥っ』
気付いたら私の頬を伝う涙。
下を向いていたので尊の手の甲にも冷たい涙が零れ落ちる。
それで私の異変に気付いた尊は私を自分の方に向けて、親指で優しく拭ってくれる。
「────ごめん」
フッと悲しみの混じった笑みを浮かべる尊と、唇に感じる温もり。
今まで躊躇していたそれに触れると、不思議と私の震えた心を溶かしていくのを感じた。
ふと、我に返った様に離れようとする私よりも早く尊が私を抱き締めて離さない。
そして、溢れる涙が止まらない‥‥‥。
『た‥っ‥‥る‥‥』
もう声を出す力もなかった。
自分の本当の気持ちに気付いてしまった私は、ただ尊に抱き着いているのが精一杯で…。
「もう、同期じゃ収まらないみたいだ」
そう呟いた尊の言葉が耳に響く頃、私はもう一度その温もりを感じ始めていた…。
(友達以上、恋人未満)
(言葉にしなくても伝わる“愛してる”のサイン)
END
気付いたら私の頬を伝う涙。
下を向いていたので尊の手の甲にも冷たい涙が零れ落ちる。
それで私の異変に気付いた尊は私を自分の方に向けて、親指で優しく拭ってくれる。
「────ごめん」
フッと悲しみの混じった笑みを浮かべる尊と、唇に感じる温もり。
今まで躊躇していたそれに触れると、不思議と私の震えた心を溶かしていくのを感じた。
ふと、我に返った様に離れようとする私よりも早く尊が私を抱き締めて離さない。
そして、溢れる涙が止まらない‥‥‥。
『た‥っ‥‥る‥‥』
もう声を出す力もなかった。
自分の本当の気持ちに気付いてしまった私は、ただ尊に抱き着いているのが精一杯で…。
「もう、同期じゃ収まらないみたいだ」
そう呟いた尊の言葉が耳に響く頃、私はもう一度その温もりを感じ始めていた…。
(友達以上、恋人未満)
(言葉にしなくても伝わる“愛してる”のサイン)
END