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君の隣の相棒さん、

第7章 どんなサイレンよりも、(神)

彼女と喧嘩をした。

全てはあの事件のとき、やたらと伊丹刑事の近くで“特命と一課”という張り合いをしていたことに嫉妬した俺が言ってしまった一言が、彼女の勘に触ってしまったようだ。


現場懸賞だから、という言葉で片付けてしまうのは簡単だ。


でもあまりにも近くで行われていた歪み合いは、“ただの歪み合い”には見えなくなってしまった…。


「随分伊丹刑事と楽しそうだったね、」


彼女の表情が濁れば彼女はそのまま現場懸賞を終えると、何も言わずに一人で帰ってしまった。

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