君の隣の相棒さん、
第8章 雨、のちお前、(伊)
『わ、笑わないで下さい!』
「わりぃわりぃ、面白くてついたな‥」
『面白くないで…っ』
あまりにも良く反論する彼奴に面倒になった俺は、反論出来ないように口を塞いでやった。
突然のことに驚きを隠せない彼奴は、暫く硬直して動かなかった。
グッと引き寄せた彼奴を硬く抱き締めれば後頭部を押さえて深く口づける。
甘い口づけにどうにもならなくなった彼奴は自然と俺に倒れ込んだ。
『先輩、やりすぎです…』
「悪い。でも怖くはなくなっただろ…?」
あっ、と思い出したかのように言った彼奴からは震えが収まり、ただ俺の口づけに顔を紅くしているだけの彼奴がいた。
(雨、のちお前、)
(雷の恐怖は、いつの間にか“愛の雨”に変わっていた)
(雨の神様に感謝、)
(何か言いました?)
(うるせェ。何でもねえーよっ、バーカ)
END
「わりぃわりぃ、面白くてついたな‥」
『面白くないで…っ』
あまりにも良く反論する彼奴に面倒になった俺は、反論出来ないように口を塞いでやった。
突然のことに驚きを隠せない彼奴は、暫く硬直して動かなかった。
グッと引き寄せた彼奴を硬く抱き締めれば後頭部を押さえて深く口づける。
甘い口づけにどうにもならなくなった彼奴は自然と俺に倒れ込んだ。
『先輩、やりすぎです…』
「悪い。でも怖くはなくなっただろ…?」
あっ、と思い出したかのように言った彼奴からは震えが収まり、ただ俺の口づけに顔を紅くしているだけの彼奴がいた。
(雨、のちお前、)
(雷の恐怖は、いつの間にか“愛の雨”に変わっていた)
(雨の神様に感謝、)
(何か言いました?)
(うるせェ。何でもねえーよっ、バーカ)
END