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君の隣の相棒さん、

第3章 煙草の匂いの彼、(伊)

今日も新人の彼奴といつものメンツとで現場に出向く。


彼奴の様子が、今日は少し変だった。


現場に着くなり眉間に皺を寄せる彼奴は、芹沢にどうしたのかと訪ねられて言った。


『煙草‥』


「ん‥?もしかして煙草嫌い?」


『好きな人、吸う人くらいですよ。それに、あまりいい思い出がないものですから‥』


そうなんだ、と一瞬俺を見た芹沢。
芹沢からの視線は、明らかに普段から煙草を吸う俺に対しての警告に見えた。


現場を後にして一課に戻った俺は独りになると喫煙所へ出向く。

すると場の悪いことに、彼奴と鉢合わせせることになった。

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