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君の隣の相棒さん、

第10章 彼は求める、(神※)

「うん。やっぱり可愛い」


何も言わずにただ俺の言葉を聞いては視線を反らし俯いている彼女の唇を指先でなぞる。


「ほら、見て‥」


優しく声をかければゆっくりと向き直る彼女の視線。


俺はその視線を感じながら、そっと顎に手を添えて口づけた。


「どう?俺を見る気にはなってくれた…?」


『嫌…、』


「どうして‥?」


首筋に指先を沿わせれば俺の肩を掴んでその行動を阻止しようとしている。


まぁ、無駄だけどね…。


『嫌…っ』


「嫌ってだけじゃ分からないよ?ちゃんと理由を言わないと」


そんなことを言いながらそっと彼女の脚に手を置くと、優しく撫でつけながら少しずつ上へ持っていく。

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