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君の隣の相棒さん、

第11章 心も、身体も、(伊※)

時刻は夜八時。


今日の山を終えて今にも倒れそうな俺の視界に、彼奴の姿。


この時間になるとほぼ一課の人間はいなくなる。


俺は真面目に仕事を続ける彼奴の肩に手を置いた。


「よっ、まだ終わらねえーのか?」


『伊丹先輩‥はい。もう少しかかりそうで‥‥』


「そうか…じゃあ待ってる」


『え…?』


「…一緒に帰ろうっていってんだ、」


俺がそう言ってやると彼奴は小さく笑って頷いた。


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