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君の隣の相棒さん、

第12章 彼女と彼と、(L※)

───それは、まだ“彼女”が“彼”だった時の話し…。



その頃の彼は配属されてきたばかりの新米刑事で、俺と組んで行動することが多かった。


───いつからだろうか。
彼を、彼ばかりを見始めたのは。


俺の目は可笑しくなったのかと思ったが、俺の心は嘘を吐かなかった。


そんな妙な自分の気持ちに気付いてから、俺は彼に違和感を抱くようになっていた。


「芹沢先輩」


彼が俺を呼んだ。
ショートカットの髪で前髪が右目を隠し、薄いフレームの銀の眼鏡。


白い肌に形のいい耳が強調され、ルビーの丸く象られたピアスがやけに彼に似合っていた。

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