君の隣の相棒さん、
第14章 真実を知る者(L※)
俺は彼女‥いや、彼の秘密を知った。
あの後からも、俺は“彼女”を“彼”として見ていた。
そう───男として。
だけどそれは職場だけであって、二人になれば違った。
そのとき彼は素顔を見せて、俺に微笑みかけてくれる。
そんなこんなで俺に、彼であり彼女でもある恋人が出来た。
そんなことに浮かれているように見えたのか、あるとき先輩が言ったんだ。
「芹沢‥お前最近、イキイキしてんな。彼女でも出来たか?」
ニヤニヤとしている先輩の目は笑っていない。
先輩は、俺の何かに気付いている様子。
そんな先輩の言葉は彼にも向けられた。
「お前も。何かあったか?」
「何か、とは…?」
「彼氏‥いや彼女か。お前って女っぽいから間違えちまった」
確かにな、と笑っている三浦さんに対してやっぱり先輩の目は笑っていなかった。
あの後からも、俺は“彼女”を“彼”として見ていた。
そう───男として。
だけどそれは職場だけであって、二人になれば違った。
そのとき彼は素顔を見せて、俺に微笑みかけてくれる。
そんなこんなで俺に、彼であり彼女でもある恋人が出来た。
そんなことに浮かれているように見えたのか、あるとき先輩が言ったんだ。
「芹沢‥お前最近、イキイキしてんな。彼女でも出来たか?」
ニヤニヤとしている先輩の目は笑っていない。
先輩は、俺の何かに気付いている様子。
そんな先輩の言葉は彼にも向けられた。
「お前も。何かあったか?」
「何か、とは…?」
「彼氏‥いや彼女か。お前って女っぽいから間違えちまった」
確かにな、と笑っている三浦さんに対してやっぱり先輩の目は笑っていなかった。