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君の隣の相棒さん、

第14章 真実を知る者(L※)

「僕は男です」


「それ、芹沢のヤツにも言ってたよな」


伊丹先輩のその言葉に僕はえ?と口を開く。
その瞬間に怪しい笑みを浮かべた伊丹先輩に、僕は全てを悟ってしまった…。


「もっと用心しておくべきだったなァ…まぁもっとも、俺は最初から気付いてたが‥‥」


「何を言ってるんですか…?」


そんなことを言って誤魔化してみるけれど、伊丹先輩はとぼけるなとでもいうかのように、僕の顎を乱暴に掴んだ。


「俺自身でお前の正体暴いてやるよ」


抵抗していた僕の手は、伊丹先輩のその言葉で力を失った。



“芹沢先輩ごめんなさい。僕は彼に勝てそうにありません…”



そんなことを思っていると、やがて僕は伊丹先輩の腕の中で啼き始めたんだ。

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