君の隣の相棒さん、
第14章 真実を知る者(L※)
──next;夢主──
お昼、僕は伊丹先輩に呼ばれた。
黙ってついて行くと、普段は使われていない会議室に辿り着いた。
「お話って何ですか…?」
僕に背を向けて黙ったままの伊丹先輩。
良く見ると何だか様子が可笑しい…。
そんな伊丹先輩を見ていると、ふと芹沢先輩の言葉を思い出した。
───“気をつけて”
その言葉が急に意味のある言葉に感じられて、僕は思わず身構えていた。
そんな僕に向き直った伊丹先輩が、ようやく口を開いた。
「お前って、女だろう…?」
直球すぎる伊丹先輩の言葉に僕は思わず身構えることを忘れ、硬直してしまう。
「‥‥何ですかいきなり」
「質問しているのは俺だ。答えろ」
ふいに縮まる距離がやけに近くに感じられて、僕は自分より背の高い伊丹さんを見上げた。
お昼、僕は伊丹先輩に呼ばれた。
黙ってついて行くと、普段は使われていない会議室に辿り着いた。
「お話って何ですか…?」
僕に背を向けて黙ったままの伊丹先輩。
良く見ると何だか様子が可笑しい…。
そんな伊丹先輩を見ていると、ふと芹沢先輩の言葉を思い出した。
───“気をつけて”
その言葉が急に意味のある言葉に感じられて、僕は思わず身構えていた。
そんな僕に向き直った伊丹先輩が、ようやく口を開いた。
「お前って、女だろう…?」
直球すぎる伊丹先輩の言葉に僕は思わず身構えることを忘れ、硬直してしまう。
「‥‥何ですかいきなり」
「質問しているのは俺だ。答えろ」
ふいに縮まる距離がやけに近くに感じられて、僕は自分より背の高い伊丹さんを見上げた。