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君の隣の相棒さん、

第15章 愛を半分こ、(L※)

  ──next;夢主──


その後、伊丹先輩と一緒に一課に戻った僕は真っ先に芹沢先輩のもとへと寄った。


「先輩」


「お帰りっ」


僕の様子を見ると安心した顔をする芹沢先輩に、僕も自然と笑みが零れた。



───その夜、僕は伊丹先輩と芹沢先輩と一緒にいた。
伊丹先輩との一部始終を芹沢先輩に伝えると、芹沢先輩は驚いた様子で目を丸くしていた。


「つまり‥‥、先輩も彼女が好きだったってことですか?」


「るせぇ…」


「否定、なさらないんですね」


僕の一言が図星だったのか、伊丹先輩は少し挙動不審だった。
こういうとき、分かりやすいんだよね‥伊丹先輩って。


そんな話をしながら三人で飲んでいると、酔いが回ってきたのか否か、先輩二人が可笑しなことを言い始めたんだ。

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