テキストサイズ

君の隣の相棒さん、

第16章 糖分補給、(甲)

『享…っ!』


「やーっとそう呼んでくれた、待ちくだびれたわ」


『ふざけないで』


「いたって真剣ですが?‥つーか、こういう時くらいいいじゃん」


優しく押し倒した彼女の上に被されば彼女はすかさず待ったをかける。


『休ませる気、ないでしょ?』


「うん、ない。‥いいーじゃん!ちょっとだけ、ね?」


俺の言葉に呆れ顔の彼女だけど、そんな表情の後には小さく笑みを溢して俺に抱き着いていた。


『あくまでも、糖分補給のお礼だから』


「はいはいっ」


まったく‥こうでもしないと彼女は仕事を辞めない。
恐らく一人で家に帰っていたらまた家でも仕事をするだろう…連れてきて正解だった。


───コンビニで買ったコーラを口にして彼女に口づけるとまたあの甘い感覚に襲われる。


途中で彼女が倒れないように、目一杯甘くさせた。




(糖分補給、)
(彼女の糖分補給の方法は、“コーラと俺”)



END

ストーリーメニュー

TOPTOPへ