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君の隣の相棒さん、

第17章 気付かれないように、(甲)

今日は彼女の様子が少し変だった。


普段からクールな印象が強い彼女だが、それとは違う黒いオーラを醸し出している。


周りもそんな彼女の雰囲気には気付いていたが、実際その理由に気付いていたのは俺だけだった。
まぁ、そのことに彼女は気付いてないみたいだけど…


「ちょいちょい、」


『何ですか…?』


彼女は無意識のうちに変わっていた怖い顔を俺に向け、そんな彼女に俺は小さくため息をつくとそっと耳打ちする。


「何かあった?」


『え‥‥?』


「顔怖いし、凄い剣幕」


俺の耳打ちでようやく周りの視線に気付いた彼女は、急に恥ずかしくなったのか俯いた具合に立ち上がった。

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