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恋してキスして抱きしめて

第9章 あの、立場逆転してませんか?

「……ちゃんと、秘密にします」



千夏はそう言うと、俺のシャツをぎゅっと握って見つめてきた。


あ~~もう可愛い可愛い。


めちゃくちゃにしたいくらい、可愛い。



「8月2日、来週の土曜だよね」

「……は、はい……!」

「また連絡するよ。
考えとくから、予定空けといて」

「…………っ///」

「……目、閉じて」



再度その頬を引き寄せて、顔を近付けると……



「……ユーリさん……」



唇が触れるギリギリで、千夏が口を開いた。



「家族にも、秘密にした方がいいですか?」

「? うん、それ絶対でよろしく」

「それなら……映っちゃいます」

「え?」

「う、後ろ……///」



千夏が指さした、ガレージの上の方へ振り返ると………



「~~~~!!!」



うぎゃ~~~~~!!


キャ、キャァメラ~~~!!(カメラ)

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