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恋してキスして抱きしめて

第11章 だって、もう止まらないの

あたしの体は簡単に持ち上げられて


座ったユーリさんの足の間に引き寄せられた。


……ベッドは低いから


床の上に膝を立てたあたしと、ユーリさんの目線の位置が同じになる。


「…………っ」



……心臓が……痛い……

胸が、苦しい……




「……んな、泣きそうな顔するなよ」




あたしの腰に左手を回して、ユーリさんは困ったような顔をしてる。



「ちーちゃんが煽るから、暴走してここまで誘導しちまったけど。

……本当は俺、ちゃんとお前のこと大事にしたいんだ」


「…………!」


「頼まれたからとか、夏輝の妹だからとかじゃなくて。

勢いだとしても俺に恋してくれたなら

その気持ちが、ちゃんと “ 好き ” に変わるまで

………お前自身が気付くまで……待つつもりでいたんだけど」



……もう片方の手が、あたしの頬を包み込んだ。


ユーリさんの綺麗な瞳に見つめられて、もう目が離せない。



「……ごめん、何を言っても意味ねぇな。

やっぱり無理」


「…………っ」


「さっきも言ったけど、止められそうもねーわ」

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