テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第12章 寸止め、悶絶、もう夢中

「千夏」


「…………」


「ちーちゃん」


「…………」


「……ち……」





~~~寝落ちーーーー!!!


いや待て、息してる!?



「おい! しっかりしろ!」

「…………」

「お願い死なないで!
君が死んだら俺も殺される!」

「…………」

「パパとお兄ちゃんが犯罪者になってもいいの!?」

「……ん……」



くぁ~~良かった!生きてるぅ!!


ガンガン揺らしたら、小さな声が聞こえたのでホッと肩をなで下ろす。


……だけどもし、このまま千夏が目覚めなければ迷いなく切腹するな。


そんな俺の覚悟を知る由も無く


抱きしめた腕の中で、顔を紅潮させたままの千夏から寝息が聞こえた。



「…………」



……いや、あの


ほんとに寝てしまったんですか?


ついさっき、僕を散々煽りましたよね?


君が目を潤ませて、強くして下さいって言った言葉……


“ もっと気持ちよくさせろよこのヘタクソ! ” って聞こえた気がして


完全にスイッチ入ったっつーのに、このまま放置させるんですか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ