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恋してキスして抱きしめて

第13章 夏の嵐

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「……ん……」



時計のアラームが鳴る前に、パタパタと走る足音で目が覚めた。


ウッドブラインドの隙間から、太陽の光が零れている。



「……今、なんじ……」

「朝の5時半です!!」

「どわっっ!!」



び、びびった~~~~!!


朝の弱い俺には、すっげー衝撃。


突如頭の後ろから高い声が降ってきて、目覚まし時計に伸ばした手をビクッと止めた。



「おはようございます、ユーリさん♡」

「…………」

「よく眠れましたか?」



……また “ さん ” 付けに戻ってるけど


普段より2時間も早く起こされて、こんな朝っぱらから訂正する気力もないわけで


俺は目を擦りながら、ベッドの横に座っているであろう千夏の方へと振り返った。


すると、そこには………


そこには………



「……お前……」


「………?」


「……天使……?」


「………えっ!?///」

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