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恋してキスして抱きしめて

第22章 青春フルスロットル

「ひ、陽菜……!?」

「も~~どーしようユーリさん!
私さっきから興奮が極限に達して、鼻血が出そうです~~!」



~~~極限状態なのは俺だから!!


千夏が酔い潰れた日に会って打ち解けた、親友まで登場してきて


頭がクラクラしてきて、もう僕はこのまま意識が無くなりそう……



「前座の姫宮さん、もう間もなく終わりますから!
すぐユーリさんの出番なので、心の準備をしてくださいね!」

「……は? 前座?」

「はい、掴まってください!
OBのソロアーティストの方を待たせちゃってるんで。
持ち時間あまりないんですよ~~」



ペラペラと何やら説明をしながら、陽菜が俺に向けて手を差し出す。



「……陽菜、何言って……」



放心したまま、腕を伸ばして立ち上がろうとすると



「おい、勝手に触るな」

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