恋してキスして抱きしめて
第24章 ずっと、好きだった
「~~~~~!!!」
うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!!
何してんの何してんの
何が起きてんの~~~~!!
って、さっきから心の中で発狂しているんだけど
夏輝に全身をがっちり固められて
衝撃が限界値を突破した俺は、声を出すことができない。
「~~~お、お兄ちゃんのバカーー!!
やめて! 離れて!!」
再び立ち上がった千夏は、もうパニックを起こしているらしく
俺と夏輝の間に両手を入れて、叫びながら引き剥がそうとしている。
「…………っ」
時折金属音がするのは、夏輝の舌にピアスが付いているからだ。
そこまで分かってしまうほどの、濃厚な絡みを続けた後
ゆっくりと唇を離した夏輝の顔は、紅潮していて
うっとりしながら、呟いた。
「……やべぇ……勃ちそう」