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恋してキスして抱きしめて

第25章 バカップルで、いいんです

「だからさ。

あいつに認めてもらうまで、俺、何度でも頼んでみるよ」


「…………!!」


「千夏と付き合うことを、夏輝が許してくれるまで

地球だろうが宇宙だろうが、果てまで追いかけて、承認印をもらってくる」


「…………っ」


「こう見えても、営業マーケティング部、契約獲得数No.1だから。

腕の見せ所だな」


「……ユーリさ……っ」




………もう、ダメ。


心が震えて、涙で視界がぼやけてしまった。


………どうしてユーリさんに友達が多いのか


男の人にも、女の人にも、皆に愛される理由が分かった気がする。




「だけど難しいよね~~

半径3メートルは近寄らないようにしねぇと。

今日みたいに、あの筋肉モリモリの腕に掴まったら、一貫の終わりだからな」




あたしの顔を上げさせて、ユーリさんは苦笑する。




「それに、承認印をもらわなきゃいけねぇのは、もう1人……


………!」

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