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疑似恋愛士

第2章 第1章・疑似

「分かりました、では今回の仕事の話しはあなたとけにすれば宜しいのですね?」
疑似恋愛士、神田が問いかける
「左様で御座います、そしてあなた様の経歴ですが、K大学を卒業したエリートサラリーマン、経済学を嗜み、柔道もお強い…そして…」
執事は次々と経歴を読み上げる、高学歴のオンパレードだ
「以上で御座います、次に性格で御座いますが…」
そう、疑似恋愛士は性格までもが依頼人によって決められる
「あなた様は恐妻家で奥様には頭が上がらず例え罵倒されようが物で殴れようがどのような理不尽にも決して怒らない、このようにお願いします、後は料理と洗濯も得意として貰えませんか?」
変な質問である、何故なら依頼人は金持ちである、金持ちなら当然使用人や目の前にいる執事も沢山いるであろうに
「失礼ながら、何故料理と洗濯を?」
恋愛士、神田も疑問に思い質問をする
「奥様は…ご自分の夫を馬鹿にしたいので御座いますます…」

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