君の声が聴きたい
第1章 嫌い。。
(はぁ。。
よりによって。。
神崎に会うなんて。
最悪。。。ついてないな。。)
「あら、
神崎君じゃないの!」
「あっ、おばさん!
久しぶりです!」
「もしかして。。
緋梨ちゃんとお友達!?」
「えっ。
まぁ。。はい。」
「そう!よかった!
知ってるかな。。
あの子。。
10年前に事故で両親を亡くしてから
そのショックで
声が出せなくなったのよ。。
だから神崎君みたいに優しい子が
緋梨ちゃんとお友達でよかったわ!!」
(えっ。。。
声が出せないって。。
嘘だろ。。。)