
義父×義娘。
第36章 21歳
3月3日。
私が21歳になる誕生日の日。
朝起きると、枕元に封筒が置いてあった。
「ん?」
寝ぼけながら封筒を開けるとチケットが入っていた。
「えっ?!」
慌てて先に起きていた義父の元に駆け寄った。
「ねぇねぇ!これどうしたの?」
「なんだろうね?」
私の手に握られているのは、ディズニーランドの日付指定チケット。
もちろん日付は今日。
「今日仕事でしょ?」
「うん。」
「いつ行くの?」
「早退するから18:00からの。」
「わかったー!」
嬉しくてスキップ気味で歩いていると後ろから抱きしめられた。
「かわいいやつ。」
「んー?」
「夜はまだ寒いんだからちゃんと暖かい格好しなよ?」
「うん!」
藍たちとランチに行く約束があったので、朝からだったらどうしようと悩んでいたがアフター6と聞いて安心した。
義父が家を出るまでずっとにこにこしているとたくさん頭をなでられた。
