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大宮ピンク変

第3章 松本変

それから、打ち合わせが始まり、終わり、五時。

俺と潤くんは局の駐車場にいた。

車の後部座席。

俺に覆いかぶさる格好の潤くん。

唇、頬、耳、首筋と移動する潤くんの舌と唇。

三年間を取り戻そうとするかのように激しい。

「愛してるよ、カズ」

潤くんが真剣なだけに言葉を返せなかった。

潤くんが俺の目を覗き込んで言った。

「今だけでいいから、愛してるって言ってくれよ」

そんな心にもないこと言えない。

潤くんが表情を硬くして言った。

「さもないと、どうなるか分かってるんだろうな」

俺は腕を伸ばし、潤くんの肩に両手を回すと自ら唇を重ねた。

「愛してるよ、潤くん」

…こうして、俺と潤くんは局の駐車場で熱烈に淫行に耽ったのだった。

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