仮彼氏。
第5章 泊まり。
「おいしい…!」
「やっぱりお前甘いの好きなんだ」
そういえば砂糖多めとか言ってたっけ…?
「…なんで分かったの?」
「なんとなく」
なんとなく、って…
「ずっと見てたんだから、それくらい勘で分かるって」
「え…?」
ずっと見てた?
それってどういう…
ドシャーーーン
「きゃっ!!」
銀の言葉の意味を考える前に、一際大きな音がした
「…近いな」
「もう無理…」
カップを持つ手が震える
早く雷おさまって……
「…貸せ」
「へ…?」
銀が私からカップを奪い取ると、そのまま口をつけた
…って間接キス!?//
「んっ…!!?」
小学生みたいな事を思った瞬間、唇に銀のそれが重なった
「ん、くっ…」
開いた口に、ミルクを流しこまれる
さっきより、甘い…
「っ…はぁ、はぁ……」
「…垂れてる」
そう呟くと、銀が私の口の端から漏れたミルクを舌で舐め取った