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仮彼氏。

第6章 結果。


「…あ、俺もう帰るわ」

銀がバッグをもって立ち上がった


「なんで…?」

「ちょっと用あってさ」

「…あ!俺も」

優まで!!?


「今日母ちゃんにおつかい頼まれててさ…
じゃーな!」

「ば、ばいばい」

走り去る優を呆然と見つめていると、銀が私の頭を軽く叩いた


「…じゃ、行くわ」

「あ、うん…じゃあね」

「ん。」

銀も教室を出ていって、小さく息を吐く


「二人だけになっちゃったね」

「うん…」

梨佳の呟きに頷くと、教室に静寂が訪れた


「……私たちも帰ろっか」

「あ…」

立ち上がる梨佳
なぜか私はその腕を掴んでいた


「千晴…?」

「あ、ごめん…!」

なんでこんなことしたんだろ…


「…千晴、私に隠し事してる?」

「へっ…!?」

……梨佳の鋭さをなめてた。。


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