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仮彼氏。

第8章 気持ち。



「ぎゃっ!!?」

止める間もなく、梨佳が優を思いっきり蹴った


「ちょ、梨佳何して…!」
「今こいつ寝てた」

うずくまる優を見下す梨佳
……寝てた!?


「土下座したまま!?寝てた!!?」

「うん」

頷く梨佳の目は、全く笑っていない
こ、怖いよー…


「倉内くん?どういうことかな?♪」

「ほんっとすみませんでした!
色々考えすぎて昨日全然寝れてなくて…
てか今日授業中に寝ようと思ってたのに早退したし…
しかもこの体勢でお前たちが俺のこと忘れて二人だけの世界に浸るから…」

「黙らっしゃい!!」

「さっせん!!!」

凄い気迫の梨佳に、優は一瞬で姿勢を正した


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