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仮彼氏。

第8章 気持ち。


「千晴っ…!!」

「わっ!」

勢いよく抱きついてきた梨佳
よろめきながら受け止めると、梨佳はさらに強く私を抱き締めた


「もー、なんでそういうこと恥ずかしげもなく言うかなぁ…」

「だってほんとのことだし」

「っ//…千晴大好き!!!」

「私も梨佳大好きだよっ!」


梨佳の頭を撫でながら笑っていると、銀に肩を叩かれた

「…あれ」

「え?」


銀の指差す先には…

「あ…!」

土下座状態で固まった優がいた


「そろそろ立たせてやったら?」

「う、うん…」

一旦梨佳を離して優に近づく


「…優、もういいよ」

「……」

「優…?」

何も言わない優
そんなダメージ受けてたのかな…


「ほんと、もう大丈夫だから!
そもそも怒ってないし……」

「…倉内、もういいってよ?」

梨佳が優の頭を軽く叩く
でも……


「…一回死のっか倉内くん♪」

「梨佳!!?」

スッと立ち上がった梨佳がひきつった笑みを浮かべた



ドカッ


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