仮彼氏。
第8章 気持ち。
「銀好きっ!」
「もう分かったから…!」
一人で好きを連呼していると、いつの間にか梨佳と優がいなくなっていた
「あれ、帰っちゃったのかな…」
「……」
私が首をかしげると、銀が無言で近づいてくる
「ぎ、んっ…!」
!!?
いきなり、私の唇に銀のそれが触れた
「っ…銀!?」
「なに」
「なに、じゃなくて…!
なんで急に……」
その先を言うのがなんとなく恥ずかしくて、思わず俯く
「…両想いって分かったんだから、キスくらい許されるだろ
つーかそれ以上のことすでにやってるし」
「っ…!///」
まぁ確かにそうなんだけど…!!
「…熱、何度くらい?」
「え…えっと、38度くらい?」
「やっぱまだ高いな…」
そうだ、私熱あったの忘れてた…
「とりあえず今日は帰る」
「え、なんで…」
「っ…//
そんな寂しそうな顔すんなよ…
帰れなくなる」
少しだけ、銀の顔が赤くなる
…もうちょっといてほしいのに
「…今千晴といたら、歯止めきかなくなりそうだから」
「…?」
「お前に無理させたくねーの!」
「へっ?」
無理ってなんの……
「…察しろ馬鹿!//」
「ぁ…//」
銀のいっている意味がようやく分かって、私まで顔が熱くなる
…って、なにヤル気満々発言してんだよこの男!!//