仮彼氏。
第9章 ピンチ。
―数日後―
「倉内、イチゴミルク買ってきてー!」
「やだよ」
「可愛い彼女の頼みだよ…?」
上目使いで手を合わせると、倉内が溜め息を吐いた
「ったく、お前の頭の中では彼氏=パシりなのか?」
「いや、奴隷」
「……」
言葉を失った倉内を見て思う。
こいつからかうの楽しい…!
「じゃ、行ってらっしゃい♪」
「分かったよ…」
なんだかんだ言って大体の要望叶えてくれるし…
付き合えって命令した二人に感謝だわ
「そこの頭いいバカップル、ありがとね♪」
「へ…?」
「…は?」
首をかしげる二人
何が?って目で見つめられるけど、無視してケータイを開く
「…ん?」
“新着メール受信"
誰だろ?と思いながらメールを見ると、他クラスの友達からだった
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昼休み体育倉庫来て!
渡したいものあるから(^w^)
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何だろ、渡したいものって…
でもまぁ、サプライズ的なあれでしょ
誕生日近いし!