仮彼氏。
第9章 ピンチ。
「…ほら」
「あ、私のイチゴミルクー!!」
倉内からピンク色の紙パックを受け取って、すぐさまストローを突き刺す
「んー♪」
ギネス記録取れそうなくらいのスピードでイチゴミルクを飲んでいくと、倉内が苦笑した
「おまっ…もっと女子らしく飲めよ」
「ごちそうさまでした!」
「……無視かっ!!」
あー面白い
でも女子らしく飲めよっていうのは心外だなぁ…
「あのね、イチゴミルク飲んでる時点で立派な女子なの」
「はぁ?千晴なんてお茶飲んでる姿もめっちゃ女子…」
「千晴は別。」
あの子は格が違うからね
逆に見習う気も起きないわ。
私の言葉に黙りこんでしまう倉内
こいつ言いくるめるのほんと簡単
キーンコーンカーンコーン