仮彼氏。
第9章 ピンチ。
「つーかさ、俺結構溜まってんだよね」
「俺も俺も!」
チャラ男が近付いてきて、私のシャツに手をかけた
「っ触んないで!」
「…いって」
その手を払った瞬間、チャラ男の目の色が変わった気がした
「梨佳ちゃんさぁ、あんま調子乗ってると…」
「きゃっ…!」
ビリッと、嫌な音を立ててシャツが破かれる
「…もっと痛い目見るよ?」
「っ…」
怖いし
意味分かんないし
力が抜けてその場に座り込んだ私を見て、チャラ男たちがニヤリと笑った
「梨佳ちゃん、舐めて」
「なっ…!」
チャラ男の一人がズボンのチャックを開け、自らのモノを取り出した
「ねぇ、早くしてよ」
「っ…」
それを頬にペチペチ当てられて、嫌悪感が一気に押し寄せる
気持ち悪い
気持ち悪い
気持ち悪い
「おい、早く舐めろっつってんだろ」
「った…」
髪を引っ張られ、無理矢理顔を上げさせられる
チャラ男を睨み付けると、なぜかモノが少し大きくなった
「いいね、その顔すっげーそそられる」
「…は?」
こいつ変態なんじゃないの?
「…おい、昼休み終わる前にとっとと済ませるぞ」
「分かってるよ
…というわけだから、早くしてよ」
もう、最悪だ。