仮彼氏。
第9章 ピンチ。
ガチャッ
「黒田、俺の服知らね…って!」
「あ、早かったね」
部屋のドアを開けた瞬間、俺の下着を畳む黒田の姿が目に飛び込んできた
「お前女子力高すぎて迷走してるだろ!」
「はぁ?私A型なの。」
「そういう問題なのか!?」
というか普通に恥ずいんすけど…
「はい、終了!」
「……」
綺麗に畳まれた服たちを見て、何とも言えない気分になった
さて、こっからどうする……
「倉内…」
「え」
「キス、して…?」
「…!!?」
いきなりすぎやしませんか!!?
とりあえず、目を閉じてキスを待つ黒田にデコピンする
「いたっ…何すんのよ!!」
「いやお前ムードを考えろよ!?
パンツ畳んだ直後にキスって…!」
「こっちは必死なの!
ムードとか考えてる暇ないの!!」
あ、そっか…
こいつは頑張っちゃってるんだ……