無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「…力抜いて？」

「え…」

黒田の肩にそっと手を置く
最初は強ばっていたけど、段々力が抜けていった


「お前、頑張りすぎ」

「は…？」

「俺一応彼氏。もっと甘えろ！」

千晴のことは心配しまくるくせに、自分のことは自分だけで何とかしようとする

別に悪いことではないのかもしれないけど、それじゃ黒田が壊れてしまう


「俺にはお前が感じた怖さとか、不安とか…そういうの分かんないけどさ

癒したり、元気付けたりは出来ると思うから」

俺がそう言うと、黒田が俯いた

やっぱ、俺じゃ頼りないのか……？



「なんか…」

「なんか…？」

「……かっこよくて腹立つ！！！」

はぁ…！！？


「何だよそれ意味分かんねー！」

「倉内がかっこいいのとかなんか腹立つの！！」

「え、俺のことかっこいいって……」

今のはそういうことですよね！？


「っ…でも腹立ってんだから！」

「でも、“かっこいいなぁ…キュンキュン♪"だったんだろ？」

「…きも」

「今のは普通にツッコめよ！！」

「……」