仮彼氏。
第10章 媚薬。
「…千晴?」
「んん…」
「寝てるし……」
呼吸を整えて千晴を見ると、さすがに疲れたのか眠っていた
「…じゃ、姉貴のとこ行ってくるよ」
チュッと千晴のおでこにキスをして、ベッドから抜け出す
…とっとと話聞いてこよ
ガチャ
「あ、銀」
「うわっ!?」
部屋を出た瞬間、目の前に姉貴が現れた
ビビったー……
「凄かったね、千晴ちゃん♪」
「…は!?」
なんで姉貴がそれを……
「隠しカメラで見てましたー!」
ピースして笑う姉貴を見て、もはや溜め息しか出てこない
嘘だろおい…
「あ、今録画したやつ高木にダビングさせてるから」
「…まじで?」
「まじで。」
人差し指をクイクイッと曲げながら、姉貴が歩き出す
ついてこいってことか…?