仮彼氏。
第12章 センセイ。
学校を出て、俺の家へ向かう
「銀、これから何するの…?」
「……」
どこか不安げな声色
一度足を止めて、千晴の頬を両手で包んだ
「…俺の両親に、千晴を紹介する」
チュッと軽く口付けて、また歩き出す
一瞬フリーズした千晴が、大声で叫んだ
「はぁぁっ!!?」
「…声でけーよ」
「意味分かんない!
ご両親に紹介!?銀婚約者いるのに!?馬鹿じゃないの!!?」
一気に捲し立てられて、思わず耳を塞ぎたくなる
千晴ってたまにこうなるよな…
「大丈夫だから」
「大丈夫じゃないっ!!」
……無視しよ。
「…早く行くぞ」
「ちょ…!」
半ば強引に、なおも反抗しようとする千晴の腕を引っ張った