仮彼氏。
第12章 センセイ。
ガチャッ
「…ただいま」
「お、おおお邪魔しますっ…!」
ビクビクしている千晴の手を握ってドアを開ける
すると、いつものごとくドタドタと足音が聞こえてきた
『おっかえりーーー!!!』
ジャジャーンという効果音(?)でも聞こえてきそうな勢いで目の前に現れたのは、姉貴だけではなかった
「銀、久しぶり!」
「母さん…」
そう、俺の母親…向島香穂
「か、佳奈さんが二人…?」
「…千晴、よく見ろ
一人は40過ぎたおばさんだ」
「おばさん言うなっ!」
俺の頭にチョップを食らわせる母さん
まぁでも、確かに母さんは若いし、姉貴にもよく似ている
性格もそっくりだし。。
「…で、その可愛い女の子は誰?」
「あっ…!神谷千晴と申します!」
勢いよくペコッとお辞儀をする千晴
そんな千晴を見てニッコリ笑うと、母さんは俺たちをリビングへ通した
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