仮彼氏。
第2章 おかしい。
夜ご飯を食べてお風呂に入って宿題をやって、気づいたら11時
「…あ」
バイブに気づいて画面を開くと、梨佳からLINEが来ていた
(今日どうだったの!?)
…多分優のことだな
(コクられた)
そう返すと、ほんの数秒で返事が来た
(やっぱりね!
で、なんて返事したの!?)
返事!?返事って…
(フッた…けど?)
(あの倉内をフッた!!?)
梨佳が目を見開く姿が浮かぶ
(だって、銀がいるし)
(どう考えても倉内の方がいいでしょ!)
まあ確かに…
学年一モテる優の方が、他人から見ればいいのかもしれないけど…
(私は銀が好きなの!)
事情が事情だからこう返すしかない
(のろけんなよーww)
(のろけてないわ!w)
(じゃ、おやすみ♪)
(おやすみー)
会話が終わり、画面を閉じる
「……言うべき?」
銀は仮の彼氏だって、言った方がいいのかな…
梨佳、意外と口固いし…
孤独な部屋に、私の質問に答えてくれる人はいなかった