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手探りな絶望

第1章 流星


俺は
財布から
2万取り出し


女の前に差し出した



「行くとこねぇなら
ホテルでも泊まれよ

これ
やるから」





「そ、そんな

な、なんとかします

もう…大丈夫ですから…」





「助けてっつったのは
そっちだろ?!

これ持って
さっさとどっか行ってくんねーかな


はっきり言って
迷惑なんだからさぁ!」





少し強い口調で
金を
ぐっと女に近づけると


髪の短い女は
泣きそうな顔をして




そして
頭を下げた





「必ず…

必ず返します


本当に
ありがとうございます」






女は
金を受け取ると
俺の
連絡先を聞いてきた



勘弁してくれよ



関わりたくねーんだってば




「いいか

返さなくていいからな


金は
やるから

二度と
俺の前に
現れんな


じゃあな」





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