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手探りな絶望

第1章 流星


女は
また泣きそうな顔をした


女に
泣かれるのは
得意じゃない


俺は
女にすぐ背を向けて
歩き出し


はぁ……


と、大きな息を吐いた







今日じゃなけりゃ



助けなかったかもしれねぇな…









なぁ






いつになったら

忘れられんだよ









ふと


空を見上げて

また俺は
流れ星を探した





願いはひとつ





そう

ひとつしかない








無かったことに
してくれねぇかな…





15年前のこと

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