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手探りな絶望

第6章 溺愛


冬実の首が
みるみる
赤くなり


俺は


なんだか
急に
喉がカラカラになった



すぐに
返事が欲しいと言ったのに

冬実は
黙ったまま

数秒が過ぎ



そして

冬実が
バックをぎゅっと
握った




え?




うそだろ?



そのバックの中には
多分

あの
赤いガラケーが
入ってるはず




まさか


また・・・電話?


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