手探りな絶望
第9章 衝撃
「何って・・」
なんだろう・・・・。
「金貸すのが
嫌なのか?」
「そうじゃ・・ないです」
「じゃあ
女が嘘でもついてると
思ってんのか?」
「嘘は・・・
ついてないと思うんですけど」
「じゃあ
何でそんな悩んでんだよ」
そう言われると
なんだか
分からない気がしてくるから
不思議だ
金は
俺が出してやるって
言ったんだし
だから冬実も
甘えていいかと
言ったんだし…
母親のことを
告白してくれた時の
冬実を思い出すと
あれも
嘘なんかじゃないって
ほんと
思ってるし…
俺の返事が
遅いことに
痺れを切らしたのか
柴田さんは
煙草の火を消して
身を乗り出した
「分からねーなら
しかたねーけど
ま、なんかしら引っ掛ってんだろ?
お前の中でさ」
「そうなんです」
「で、金は?
もう渡したのか?」
「はい・・昼休みに」
「ふ〜〜っ…
じゃあ
今更、四の五の言っても
意味ねぇじゃねーか」
「そうなんですけど…」
「やっぱあれか?
金、渡したら
後悔してきたとか
そんな感じか?」
「いや…それは…
ないです
俺…昔
大事な人を
助けられなくて
後悔したことあって…
だから彼女のこと
助けられたことは
ほんとに嬉しいしんですよ
すみません
変なこと
言ってるかもだけど
ほんと
彼女を助けてあげたいんですよ」
なんだろう・・・・。
「金貸すのが
嫌なのか?」
「そうじゃ・・ないです」
「じゃあ
女が嘘でもついてると
思ってんのか?」
「嘘は・・・
ついてないと思うんですけど」
「じゃあ
何でそんな悩んでんだよ」
そう言われると
なんだか
分からない気がしてくるから
不思議だ
金は
俺が出してやるって
言ったんだし
だから冬実も
甘えていいかと
言ったんだし…
母親のことを
告白してくれた時の
冬実を思い出すと
あれも
嘘なんかじゃないって
ほんと
思ってるし…
俺の返事が
遅いことに
痺れを切らしたのか
柴田さんは
煙草の火を消して
身を乗り出した
「分からねーなら
しかたねーけど
ま、なんかしら引っ掛ってんだろ?
お前の中でさ」
「そうなんです」
「で、金は?
もう渡したのか?」
「はい・・昼休みに」
「ふ〜〜っ…
じゃあ
今更、四の五の言っても
意味ねぇじゃねーか」
「そうなんですけど…」
「やっぱあれか?
金、渡したら
後悔してきたとか
そんな感じか?」
「いや…それは…
ないです
俺…昔
大事な人を
助けられなくて
後悔したことあって…
だから彼女のこと
助けられたことは
ほんとに嬉しいしんですよ
すみません
変なこと
言ってるかもだけど
ほんと
彼女を助けてあげたいんですよ」