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手探りな絶望

第9章 衝撃

車を停め
重い足どりで
部屋まで辿りつき

俺は
いつものように
鍵を開け

はぁ~・・・

と、大げさな溜息をついた



いや
大袈裟なんかじゃない

俺の心が
そうさせてんだ



沈む心そのままに
俺は
ゆっくりと
ドアノブを回し
誰もいない部屋への扉を開けた



パサッ・・。



・・え?



その時


俺の目に
飛び混んできたのは


足元に
落ちてきた

見覚えのある
かわいらしい
封筒だった



あの
2万が入っていたのと
同じ封筒じゃないかっ!





冬実っ…




バタンっ!!




俺は

封筒をひろって
急いでドアを閉め

持ってた荷物は
全て床に落として
しっかり糊付けされた
封筒をビリビリとやぶいた



そして



中に入っている


合鍵と


一枚の紙切れを
取り出した






その

紙切れには

ひとこと







『ごめんなさい』







そう

書かれていた

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