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手探りな絶望

第10章 絶望



「けどさ…

たった120万だぜ?」



確かに。

寺田の言うことは
もっともだと思った



「たった120万で
柴田さんは
会社辞めんのか?

そんなに金に
困ってたのかよ

いや、違うな

金目的なら
FAXいらねーだろ…」




「いらねぇな…」




「どした?」




「いや…

どーしても」





「なんだよ」








「冬実に会いてぇ…」







「……周平…」


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