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手探りな絶望

第11章 千夏

「あ、でもお前
…どうすんだ?

…会社…」



柴田さんの出身に関する情報を
人事の知り合いに
探らせろ
とは言ったものの

周平は
会社で
とんでもないデマを
まき散らされてるかも
しれないことを
思い出した



「…わかんね…
会社、どんな風になってんのか
わかんねーし…」


「同期の奴とかから
連絡来ねーのかよ」


「…あぁ」


会社のやつらは
FAXのF・Sは
周平だろうって
思ってんだろうな…

だから
誰からも
連絡がないんだ


気にするなよ
なんて
言えねぇもんな

言えば
FAXのF・Sが
周平だろ?
って言ってるようなもんだから。



厄介なんだよ



こーゆー
陰湿なのはさ。

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