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手探りな絶望

第11章 千夏


ほとんど眠れないまま
朝になっていた


開けたままだった
カーテンから
朝日が差し込み

ムカつく



なんにも
したくねーけど

俺は急に
あの時の千夏の気持ちが
知りたくなり
久しぶりに押入れを覗いた

押入れの
奥の奥の奥・・・

そこにある
小さな箱を取り出した



何年ぶりかな・・


俺は
その場にあぐらをかき
久しぶりに
手に取った箱を開けた



そして


その中の
封筒を見た途端






涙が溢れた






ごめんな



・・・・千夏・・

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