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手探りな絶望

第12章 愛情



「好きになってしまったら
どうしようもないものなんだね…

お母さん」



別れることが
元々決まっていた恋。

私は
最後に嫌われて
罪まで犯すことが
決まっていた恋。

深入りするつもりなんて
なかった


でも
好きで好きで
仕方なくて

こんなに
好きな人には
もう
出会わないかもしれないって
思ってしまった


だから
お父さんとの約束を
破ったの



別れる前に

周平さんと
ひとつになりたかった

大好きな周平さんに
抱かれたかった




ほんとは




別れたくなんて
なかったの

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