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手探りな絶望

第12章 愛情



好きになるつもりなんて
なかった

周平さんのことを
好きになるなんて
思ってなかった



周平さんは
冷たい人だと
思ってたんだから


お姉ちゃんの
手紙を
見つけてから


ずっと。



それなのに
周平さんは優しくて…
あったかくて…

お父さんの忠告も
耳に入らない程

好きになってしまっていた



はじめて
周平さんに会った時
帰ることろが無いと
懇願して
なんとか接触できたら
お父さんに言われた通り
襲われたことにするつもりだった

でも
お父さんのシナリオ通りには
いかず…

私は2万円ものお金で
助けられてしまった


そして
お父さんは
次のシナリオを考えた


とにかく
付き合って
お金を騙し取り
そして
会社から追いやると…。


恋人のふりをするだけ

だから
お互いの家に泊まったり
しないで

カラダの関係なんて
もたず

とにかく
お金だけを
騙し取るように


私は
キツく言われていた




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