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手探りな絶望

第16章 別離


「冬実っ!!」

冬実は振り向き

俺の顔を見るなり
目を丸くさせ

そして
俺に背を向けて
走り出してしまった


「ちょっ、冬実!
待てよ冬実!」


逃げないでくれよ
冬実

俺は
怒ってなんか
ないんだよ

怒ってなんか
ないんだ


謝りたいくらいなんだ



冬実・・


冬実、会いたかったんだ

ずっと



お願いだから



逃げないで・・



冬実



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